枕飯(まくらめし)とは?
枕飯(まくらめし)とは、故人様の枕元にお供えするご飯のことです。
一般的には、故人様が生前使っていたご飯茶碗に、ご飯を山盛りに盛り、中央に箸を一本、または二本立ててお供えします。
普段の食事で箸をご飯に立てることは「やってはいけない」と教えられた方も多いと思います。それは、この形がお供えのご飯、つまり故人様のためのご飯を表すものだからです。

枕飯の由来
枕飯をお供えするようになった理由には、いくつかの説があります。
- 故人様が生き返ることを願う呪術的な意味があったという説
- 故人様があの世へ旅立つ際の食事(旅のお弁当)という説
- 故人様への最後の食事としてお供えするという説
地域や宗派によって考え方は異なり、お寺様に尋ねても説明が違うことがあります。
どれが正しいというものではなく、「故人様に安らかに旅立っていただきたい」というご遺族の気持ちが何よりも大切だと考えられています。
枕団子(まくらだんご)について
枕団子も、枕飯と一緒にお供えされることが多い供物です。
その由来には、お釈迦様が涅槃(ねはん)に入られる際、弟子が食事をお供えしようとしたという話や、故人様が善光寺参りや死出の旅へ向かう際の携行食であるという言い伝えなどがあります。
また、旅の途中で困っている人に分け与え、功徳を積みながら極楽浄土へ向かうためという考え方が伝わる地域もあります。
枕団子の数
一般的には6個お供えする地域が多く見られます。
これは、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)の六つの世界を表しているとされています。
一方で、地域によっては十三仏にちなみ13個お供えしたり、四十九日までの旅路を表して49個作る地域もあります。また、四十九日の間、毎日1個ずつ作り替える風習が残っている地域もあります。
枕飯・枕団子をお供えする期間
枕飯や枕団子は、亡くなられた当日からお供えする地域が多いですが、通夜の日から始める地域もあります。
火葬の日まで毎日新しいものに取り替え、前日までにお供えした枕飯や枕団子は、半紙などに包んでお棺へ納める風習もあります。
また、使用したご飯茶碗を出棺時に割る風習が残る地域もあります。これは、故人様との別れを意味する習わしとされているためです。そのため、故人様が生前使われていた茶碗の中でも、割っても差し支えないものを使用することがあります。
浄土真宗では
浄土真宗(本願寺派・大谷派)では、枕飯や枕団子、茶碗を割る風習は、仏教本来の教えではなく俗信として考えられているため、基本的には行いません。
ただし、ご遺族が「どうしても故人様へご飯をお供えしてあげたい」というお気持ちをお持ちの場合には、お寺様へご相談のうえ、お供えをされることもあります。
葬儀の風習には地域や宗派による違いがありますが、何より大切なのは、故人様を偲び、「ありがとう」の気持ちを込めてお見送りすることではないでしょうか。
奈良市周辺でのご葬儀についてお悩みではありませんか?
奈良市民葬ESSでは、ご要望に合わせた家族葬や一日葬、費用を抑えた直葬を承っております。
奈良でのご葬儀に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。