『葬儀・告別式』という言葉を聞かれたことがあると思います。
お葬儀の立て看板などに「葬儀式々場」「告別式々場」とあるのは同じ意味です。
しかし『葬儀式』と『告別式』とは厳密には同じ意味ではありません。
「葬儀式」とは本来は死者をあの世へ送るための儀式です。
お坊さんなどの宗教者の宗教儀礼によって執り行われます。
これに対し「告別式」とは参列あるいは会葬した人たちが、焼香や献花をもって死者に対してお別れをする儀式のことです。
この二つの儀式を一緒にしているのが『葬儀・告別式』です。
大阪では、葬儀式を先にして、告別式を後にしています。
仏教で言えば、お寺様による、宗教儀礼が終了してから喪主焼香が始まります。
この親族焼香が始まったら、告別式と考えていいようです。
親族焼香が終わってから、一般参列者の焼香が始まります。
しかし、京都市内などでは、葬儀式と告別式を同時にしています。
一般参列者は、開式して直ぐに焼香を始めます。
ご親族様は、お寺様の宗教儀礼が終了の後、焼香をします。
社葬などの規模の大きいお葬式の場合は、式時間が長くなることが多いため、葬儀式と告別式の開式時間を明確に分けて案内する場合もあります。
葬儀式○○時開式
告別式□□時開式
と案内しておけば、一般参列者の方は告別式の開式時間に合わせて参列すれば良いわけです。
一般的なお葬式では葬儀式と告別式を合わせて行い約1時間で式が終了、お別れの花入れ等したのち出棺ということが多いです。
告別式への参列者が多数、見込まれる場合は、御当家様と打ち合わせをし、火葬時間から逆算して開式時間を早めにし、
1時間半ほどの式次第にしてゆっくりお別れをしていただけるようにする場合もあります。
葬儀式と告別式の違いをご理解頂けたでしょうか?
ご参考までに・・・
家族葬 奈良 ESS