お葬式の時に出される料理といえば、
炊き出し、通夜ぶるまい、お斎、精進落としなどがあります。
地域によって料理のおもてなし方も様々です。
炊き出しとは、主に自宅などでお葬式を準備する際に手伝ってくれたの方々の昼食や、
お通夜の後のお料理をご近所の方が作り、提供してくださるものです。
最近は、葬儀会館でのお葬式が主流になってきているので、炊き出しはめっきり減ってしまい、
ごく一部の地域に限られるようになってきました。
通夜ぶるまいとは、お通夜の時に出される料理で、
お寿司やオードブルなど、大皿料理が圧倒的に多いです。
お通夜は弔問者の人数の把握が難しいので一人一人の分を料理を用意するのではなく、
皆さんでつまんでもらえるような形になります。
そして葬儀後は、お斎や精進おとしで施主が僧侶や世話役、ご親族にお料理を振舞って労をねぎらうとされています。
(お坊さんにはお膳料というお礼で済ませる事が多いです。)
精進落としは本来、四十九日の忌明けの時に精進料理から通常の食事に戻すことでした。
しかし現在では、時間の関係から火葬中に精進落としをするところがあります。
関西圏では殆んどこの形です。
火葬場によって異なりますが、関西の火葬時間は約2時間~3時間ほどなので、
その時間を利用して食事を済ませてしまうのです。
献立は、華やかな会席料理が一般的です。
お通夜と違って一人一人銘々にお膳料理が用意されます。
弊社で、仕出し屋さんを手配することもありますが、御当家様にお任せする場合もあります。
自宅で配膳する場合もありますし、火葬場の場所によっては火葬場の近くにある仕出し料理屋さんで召し上がって頂く場合もあります。
葬儀費用を考えるときには、お料理の費用もしっかり計算しないといけません。
関西では、一般参列者の方に通夜振るまいをすることはほとんどありませんが、
飲み物や通夜振るまいも含めると一人5,000円~8,000円ぐらいは考えた方が良いと思います。
仕上げ膳は一人前3,000円~8,000円くらいですが、一番多いのは4,000円か5,000円のお膳です。
お葬儀の時に出す料理はあまりケチれませんからね。
親族様の人数が3人だとすると、5,000円×3人分で15,000円ですが、
30人ともなると、5,000円×30人分で150,000円ですから結構な金額になります。
弊社スタッフのお身内が亡くなった際は、親族数が50人弱ととても多く、
飲食費(通夜振る舞い、仕上げ膳、受付のお手伝いの方のお弁当など)だけで
40万円近くかかったと言っていました。
葬儀費用自体は、お布施別で110万円ほどでしたが・・・
葬儀にかかる費用自体はそう高くなくても、案外、飲食接待費にお金がかかる場合があるので注意してくださいね。
ご参考までに・・・
家族葬 奈良 ESS