今回からは、介護について考えていきます。
今、老後のあり方が問われています。
厚生労働省の統計によるによれば、日本人の平均寿命は男性73.59歳、女性86.44歳。平均余命も、
60歳男性で22.87年という数字から見ても大変に長寿な国民だということになります。
ですが、皆が健康のままで寿命を全うしているかというと、そうではありません。
60代男性の6割がメタボリックシンドロームかその予備軍で、3割以上が糖尿病かその予備軍だといいます。
70代になれば、7割近くの人が何らかの病気のために通院しているというデータがあります。
死ぬ直前まで健康のままありたいというのは、誰にも共通した願いです。
それを象徴しているのが、「ピンピン・コロリ」という言葉です。「
PPK」とも言われ、長野県の元保健体育教師が考案した「PPK体操」がはじまりです。
ここには「健康で長生きして、死ぬときはあっさりと大往生するのがいい」という思いがこめられています。
①規則正しい生活をする
②頭をよく使う
③くよくよしたり怒ったりしない
④適度な運動をする
⑤ボランティアなど社会参加することが秘訣だといいます。
さすがPPK体操が長野県からはじまっているためか、長野県の老人医療費は全国の中でも最も低く、反面、長野県の
老人就業率は、全国で最も高いという統計があります。
実は60代と70代の死亡原因の上位三つ(一位・がん、二位・心臓病、三位・脳卒中)は、
生活習慣病が引き金となっています。ということは、生活習慣病をどのように予防するかが、PPKのカギということです。
ただ、長生きするだけでなく、健康を維持して自分らしく生きるにはなにをするべきなのか、
今、老後のあり方が問われています。
家族葬 奈良 ESS