本日10月10日は友引です。
ところで、友引に葬儀をすると縁起が悪いという迷信があり、ご葬儀を避ける傾向にあります。
特に関東の方では火葬場も休場しているところもあるとか・・・
大阪や奈良では、友引だからといって火葬場が休場することはありません。
ちゃんと通常業務を行っていますが、やはり友引明けに予約が集中するのは事実です。
そもそも友引とは「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の順で循環する六曜のひとつで、旧暦正月の一日が「先勝」、二月の一日から「友引」を当てて、6日ごとに循環する仕組みです。
本来の「友引」の意味は、孔明六曜星では、
「相打ち共引きとて、勝負なしと知るべし」とされ、「引き分け」の意味で悪い意味はなかったのですが、葬送の凶日凶方を知る「友曳方」とが、混同されて信じられたものと言われています。
漢字が持つイメージからして『友を引っ張る』を連想してしまうようですが、本来は友達を連れていくという意味ではありません。
でも、葬儀屋してると不思議な事を体験したりします。
ある喪家様から葬儀の依頼の連絡を受けて、病院にお迎えに行き故人様を搬送中にまたべつの葬儀の依頼の連絡を受けた。
住所をお聞きしたら、ナント!最初にお迎えにいった喪家様の家から50メートルも離れていない家の方でした。
そして両家の死亡診断書を確認してみると、亡くなった時間がほぼ同時刻でした!!
死神がその地域の人達を連れて行ってるのかなと思ったりします。
葬儀会館勤めの時には、同じ町内の人の葬儀を1日で3件した事もあります。会葬者の方も忙しそうに各式場を廻り、参列されていました。不思議ですよね。
それがたまたま友引の日に、こういう事が起こると、「やっぱり友引の日に葬儀をすると縁起が悪い」と言われるようになってしまったのでしょうね。
でもこれって、故人様に失礼じゃないか?と個人的には思うのです。
亡くなった方は、
自分ひとりじゃ淋しいから誰かを道連れにあの世に連れて行ってやろう!
なんて考えないと思うのです。
どうしてもお身内に友引は避けたいとおっしゃる方がいる場合は、そのお気持ちを汲むことも大事ですが、
本来の友引の意味も知っておいていただきたくて、書いてみました。
ご参考までに・・・
家族葬 奈良 ESS