今日は友引なので、『友人形』について書きます。
友人形とは、関西地方を中心に見られる習慣で、友引の日に葬儀を出す際に棺に入れる人形のことです。
友引の日は、友を引くという迷信があり、故人が友を連れて行くと信じる人もいます。
そのため、棺の中に身代わりになる人形を入れるようになったといわれています。
人形の形態はさまざまで、子どもが手に取って遊ぶような人形もあれば、
木製のこけしのようなものに、手描きで顔や蓮の花などを描きこんだものもあります。
本来友引には、「勝負なし、共に退く」という意味があり、友を引くという意味ではなかったものが、いつの間にかごろ合わせから、
現在の友引の迷信になったという指摘もあります。
多くの地域では、友引には葬儀を出したがらない人が多いことも手伝って、関東地方などでは火葬場が友引を休日に設定する傾向があります。
一方、関西では友引に関係なく火葬場は通常業務を行っているので、友引でも通常通り、葬儀が行われています。
迷信とは言え、中には気になさる方もいらっしゃるので、友人形を使うことで、友を引かないようにという工夫がされているのです。
ご参考までに・・・
家族葬 奈良 ESS