年末年始によく問い合わせがある項目についてまとめてみました。
◆年末年始の葬儀
年末年始にお亡くなりになった場合、正月3が日は火葬場がお休みの所が多いため、葬儀、告別式は1月4日以降に行うことが一般的です。(東大阪市は2日から通常業務を行っている火葬場もあります)
まずは親戚や知人友人等に連絡をと思っても、「お正月早々に死亡の連絡をするのは失礼では?」と心配をされる方もいますが、葬儀の日程が決まりましたら、ご親族はもとより、勤務先(休日の場合は上司)、町内会、子供の通学先(担任)と、お世話になるご近所への通知、挨拶はしておいた方がよいでしょう。
またお寺の壇家である場合、お寺様も年末年始は大変お忙しいので、ご病人がいらっしゃる場合は、前もって状況をお話しておきましょう。
また葬儀まで日がある場合、故人のご遺体をしばらく自宅に安置しておく必要があります。
万一、ご自宅の事情で何日も安置しておけない時は、葬儀社や斎場の霊安室でお預かりすることもできますので、葬儀社へご相談ください。
また「役所が休みのときの死亡届はどうするのでしょうか?」とのご質問をいただきますが、年末年始でも死亡診断書の提出は可能ですので、火葬許可証の発行はしてもらえます。通常は葬儀社が代行します。
◆年末に準備しておくこと
年末年始は金融機関が休みになりますので、万一に備えお金の準備をしておきます。
葬儀社によって違いますが、葬儀代金の精算は葬儀終了当日~1週間くらいまでのところが多いようです。
お寺様へのお布施や戒名料等は遅くても葬儀の翌日までには済ませます。
またその他にも病院の精算や、細かい出費もありますので、前もって相応の準備はしておいた方が宜しいでしょう。また、商店もお休みとなることも多いので、ご自分達用の喪服や小物等も確認しておきます。
◆親族などへの連絡
ご親族のなかにはお正月休みを利用して長期の旅行を計画している方も考えられます。
「死に目に会えなかった」ということがないように、早めに状況をお知らせしておきましょう。
◆年末年始の法事は?
四十九日が年末年始にあたる場合には、三十五日に繰り上げて法要、納骨をすることもありますが、いずれにしても年末の忙しい時期のことですので、ごく身近な家族だけで済ませ、年を改めて百カ日忌法要にご親族をお招きする事もあります。
また命日が年末年始に当る場合、1周忌以降の回忌供養は11月末から12月初旬に繰り上げてされるのが一般的です。
◆喪中のお正月の過ごし方
喪中の間は、年末年始のご挨拶を対外的に遠慮するのが通常です。
神社参拝や、結婚式などにも参列しないのが通利とされてきました。
新年の飾りつけ、年賀状。年始周りや年賀の挨拶も行なわないのが通常です。
しめ飾りや鏡餅などの正月用の飾りはひかえたほうがよいでしょう。
しかし、子供がいる家庭では、お餅もおせちもない正月というのは淋しいと思いますので、家の中ではふつうの年と同じように過ごされてもかまわないでしょう
◆喪中欠礼のご挨拶状は11月末までに
「○○の喪中につき、年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます」といった挨拶状を出しましょう。
喪中であることを知らない方から、年賀状をいただいた場合はすぐに返事をださずに、正月が過ぎてから、賀状の礼状とともに 寒中見舞いを兼ねてハガキをだすとよいでしょう。
◆喪中のお歳暮
お歳暮はお祝いではありませんので、四十九日後であるならばかまいません。
その期間中であるならば、期日をずらして送るのはかまいません。 紅白の水引きは使わないようにしましょう。
ご参考までに・・・
家族葬 奈良 ESS