昨日は位牌についての内容だったので、今日は仏壇についてです。
◆仏壇とは?
多くの一般家庭のお仏壇は、仏様を祀るお厨子であり、その家族の死者を祭る祭壇でもあります。
「仏壇」の本来の意味は、文字通り、仏像や仏具を飾り、仏様を祀る台のことです。
お仏壇の内部は、各宗派の本山寺院にある仏壇(内陣)を模して小型化し、厨子と一体化して箱型にしたものです。ですから、仏壇は家の中のお寺のような存在です。お仏壇の中に、仏像や位牌を納めます。
お仏壇はあまり難しく考えるのではなく、ご先祖様や亡くなった親族をお祀りし、対話をするためのものと考え、毎日の生活で親しんでこそ意義があるものです。
毎日、朝晩の挨拶や「今日も一日ありがとうございました」とご本尊やご先祖様に感謝の気持ちを捧げる心安らかな場所、これがお仏壇なのです。
ですが最近では、スペース的な都合や部屋のデザインなどの都合から、お仏壇を置かない人が増えてきています。
しかし、そんな現代の住宅事情に合った、モダンなデザインの仏壇や、うわ置き型の小さい仏壇などもあります。
◆お仏壇の購入時期
お仏壇を購入するのに、よい時期とか悪い時期とかはありません。ですが、多くの場合、お仏壇を買うのは肉親が亡くなって必要に迫られた時でしょう。
四十九日の法要の後、お位牌が本位牌になりますので、この時までにお仏壇を用意するのがいいでしょう。
お位牌がなくて、お仏壇だけをお祀りしてもかまいません。実際、浄土真宗はお仏壇の中にお位牌を置きません。
それ以外の購入時期としては、お盆、お彼岸、年忌法要、家の新築を機として購入される方が多いようです。
ですが、 経済的な都合で、お墓とお仏壇を一緒に用意できない場合は、お仏壇を先に買う方がいいでしょう。
故人のお位牌を置いたお仏壇の方が、お墓よりも日常的に接するものだからです。
家庭で毎日お仏壇にお参りをしていれば自然と仏様やご先祖様への敬いの心が生まれてきて、感謝や思いやりの心が育つようになります。
◆お仏壇の安置場所
お仏壇を置く向きは特別な決まりはありません。仏教ではどの方角にも仏様はいらっしゃいますので、どの方向でも構いませんが、一般的には真北を向く北向きは避けて置く方が多いようです。
置く場所は仏間があれば一番良いのですが、床の間や押し入れの上部、整理タンスの上、また居間のサイドボードなどの上に置いても構いません。
直射日光の当たる場所、湿気の多いところ、冷暖房の風が直接当たる場所は避け、日々の礼拝に便利な位置にお仏壇を安置するのがよいでしょう。
◆開眼供養
○開眼供養は必須です
お仏壇を購入したら、お寺様に開眼供養の読経をお願いします。
これをすることによって初めてご本尊や位牌が礼拝の対象になり、仏壇も単なる箱から仏壇になります。
お寺様に来ていただくのが困難な場合は、新しいご本尊や位牌を持参して「魂入れ」をしていただき、持ち帰ってお仏壇に安置します。
ご参考までに・・・
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