皆さんが参列されるお葬式は仏式が多いのではないでしょうか?
弊社に依頼がある葬儀も9割以上が仏式ですが、時折神道の葬儀依頼もあります。
仏式と神道では葬儀の作法や名称が異なるため、とまどう方が多いようです。
今日は神道と仏教、それぞれの名称をご紹介します。
神道の「神葬祭(しんそうさい)」は、仏教の「葬式」にあたります。
神道の「霊代・霊璽(みたましろ・れいじ)」は、仏教の「位牌」にあたります。
神道の「霊号(れいごう)」は、仏教の「戒名」にあたります。
神道の「十日祭(とおかさい)」は、仏教の「初七日」にあたります。
神道の「五十日祭(ごじゅうにちさい)」は、仏教の「四十九日」にあたります。
神道の「祖霊舎(それいしゃ)」は、仏教の「仏壇」にあたります。
神道の「玉串料(たまぐしりょう)」は、仏教の「お布施」にあたります。
神道の「祝詞(のりと)」は、仏教の「お経」にあたります。
神道の「奥津城(おくつき)」は、仏教の「お墓」にあたります。
祖霊舎(それいしゃ)とは、神道(しんとう)の方がご先祖様をお祀りするための社(やしろ)です。
神道の教えでは、「一人の人間は亡くなると『肉体を司る神』と『心を司る神』の2つの神様になる」と、考えられています。
『肉体を司る神』は奥津城(おくつき)と呼ばれるお墓に祀られ、『心を司る神』は子孫を見守る祖霊(それい)として家に残り、
祖霊舎という社に祀られます。
祖霊は、その依り代(よりしろ)となる霊代(みたましろ)(=仏教でいう位牌にあたるもの)に移された後、祖霊舎の中に
納められ、神棚で祀られる神々とは別の種類の神様として自分たちを守ってくださる存在となるのです。
まれに祖霊舎のことを、仏壇(=仏さまを祀る壇)との対比で「神徒壇(しんとだん)」と呼ぶことがありますが、正式名称は、
「祖霊舎(それいしゃ)」です。
神道の葬儀に参列される際は、お数珠は必要ありません。
お香典の表書きも仏式とは異なります。一般的には『御玉串料』と書きますが『御霊前』でも構いません。
また、仏式のようにお焼香はなく『玉串奉奠』といい、榊をお供えします。
この作法に戸惑われる方が多いですが、式前の説明で葬儀担当者や司会者が説明してくれることが多いので安心してください。
ご参考までに・・・
家族葬 奈良 ESS