仏式の葬儀では、故人様を納棺する際の副葬品として『六文銭』というものがあります。
頭陀袋の中に一緒に入れて落とさないように首に掛けてあげます。
六文銭(六道銭)は、地蔵菩薩(閻魔大王)の裁きを受けて
六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天界)に振り分けられて
三途の川を渡る際の渡し賃とも言われています。
硬貨は燃えないので、上の写真のように紙にプリントされた六文銭を頭陀袋に入れてあります。
中には、本物のお金を持たせようとするご家族の方もおられますが、
本物のお金は、燃やしたりすると法律違反になるのでお納めすることはできません。
『あの世に逝っても困らないように』と、本物のお金や着替えを沢山入れたいご遺族のお気持ちはよく分かります。
土葬なら良いのですが、今は殆んどの地域で火葬が行なわれてます。
副葬品に関しては、火葬場によっては厳しく制限しているところもあるので、葬儀担当者に確認してください。
紙に印刷した六文銭では、いかにも味気ない・・・という感じがするので、木製や厚紙で作った副葬品の六文銭もあります。
一つ一つ、ご遺族の手で納めてあげることができるので、本物っぽくていい感じです。
ご参考までに・・・
家族葬 奈良 ESS