今日から彼岸の入りです。
「彼岸」という言葉はもともと仏教用語で、仏の理想の世界がある「向こう岸(浄土)」を意味する言葉です。
お彼岸は春秋の二回あります。春分の日をはさんで前後三日間、秋分の日をはさんだ前後三日間、各一週間をお彼岸と呼んでいます。
最初の日を彼岸の入り、真ん中の春分の日、秋分の日を彼岸の中日、そして最後の日を彼岸明けといいます。
春分の日と秋分の日は、真東から昇った太陽が真西に沈むことから、西方浄土の仏教思想とも結びついて、今日の様々なお彼岸の行事が生まれ習慣化したようです。
いつの頃からか、「暑さ寒さも彼岸まで」といい、季節の変わり目として人々の間で認識されてきました。
四季の豊かな日本ならではの象徴といえるでしょう。
寺院では「彼岸会」という法要が営まれ、家庭では、仏壇に供物を供えたり、お墓参りをしてご先祖の供養をします。
なお、昔から春と秋の彼岸の一週間に仏事を行うと、仏の功徳があるといわれています。自分自身のためにも、心を込めて供養したいものです。
少し余談になりますが、「ばたもち」と「おはぎ」は、お彼岸のお供えには欠かせないものです。
ところで、皆様はぼたもちとおはぎの違いをご存知ですか?
「こし餡」と「つぶ餡」の違いだと思ってらっしゃる方が案外多いようですが、これは間違いです。
これは、季節の花になぞらえていますので、
春の彼岸にお供えするのが「牡丹餅」
秋にお供えする場合は「お萩」といいます。
ご参考までに・・・
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