長いところでは9連休だったお正月休みも終わり、本日1月6日から仕事だという方が多いのではないでしょうか?
葬儀業界は年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みは関係なく、365日年中無休です。
今日は世間一般では、新年の仕事始めということで、事始めという言葉を辞書で引いてみると・・・
◆ことはじめ【事始め】
① 新しい仕事にとりかかること。物事のはじまり。
②「 御事(おこと)始め① 」に同じ。 [季] 冬。
と、書いてありました。
次に②の御事始めで調べてみると・・・
①江戸時代、陰暦12月8日にすす払いなどをして、正月の準備を始めたこと。事始め。御事。
②東国で、陰暦2月8日に行った、その年の農事の始めの行事。事始め。御事→事八日(ことようか)
と、書いてありました。
次に「事八日」で調べてみると・・・
◆事の八日(ことの ようか)
2月8日と12月8日の行事の総称。正月を中心にして12月8日を御事始め、2月8日を御事納めとよぶところと、1年の農事を中心にして2月8日を御事始め、12月8日を御事納めとよぶところがある。
これを見ると、事始めの日が一方では事納めの日でもあることがわかります。
一年を年神を迎えるための一連の正月行事という「神事」の期間とそれ以外の人間の日常の期間とに分けるとすれば、
一方の始まりの日はまた一方の終わりの日になるのです。
事始めの日を12月8日とする地域と、もう一つこの日と違う日、2月 8日とする地域もあるようですが、この違いは始める「事」が何であるかの違いによります。
この日付の違いは、この時に始める「事」が神の「事」なのか人の「事」かという違いです。
◆12月 8日の事始め
12月8日を事始めとする考えは、年神を迎えるための正月行事(準備から後片づけまでを含め)を始める日とする考えです。
つまり年越しの「神事」が始まる日です。
◆2月の事始め
一方、 2月 8日を事始めとする考えは、年神を迎えるための正月行事が終わり、農作業といった人としての日常の営みが始まる日とする考えです。
2月 8日はそろそろ暖かくなってくる頃です。『えっ!?2月はまだ寒いよ!』と思う方がほとんどだと思いますが、ここでいう2月はこうした行事の例に漏れず、長らく日本で使われてきた旧暦の暦での 2月です。
ですから春分の日を含む月、今の暦で言えば 3月頃にあたります。
そう考えれば暖かくなる頃と言っても不思議ではないでしょう。
春が来て暖かくなり、農作業が始まり、そして人間の一年の営みが始まるというのが
この 2月 8日の「事始め」なのです。
新年になにか新しいことにチャレンジされる方も多いと思いますが、皆様はいかがでしょうか?
弊社のおひとりさまスタッフは『生前整理』を始めたそうです。
今日も葬儀には関係ない内容でした!
ご参考までに・・・
家族葬 奈良 ESS