葬儀に関する意識調査での結果で、葬儀に対する考え方が昔とは変わってきていることがみてとれます。
調査結果によると、高い年代では、ある程度お金をかけても普通に行いたいという意見が多く、伝統的な形式での葬儀のこだわりも見られます。
しかし、年代が若くなるにつれて、あまりお金をかけずに親しい人だけで行いたいという考えが多くなります。
特に自分の葬儀に関しては、更にその傾向が強くなります。
男女別では女性にあまりお金をかけずに親しい人だけで行いたいという考えが強くみられました。
一昔前は「葬儀は故人の冥福を祈る宗教的なものである」という考え方が一般的でしたが、現在ではそう考える人は全体の25.1%にとどまっています。
最も多かった考え方は「葬儀は故人とのお別れをする慣習的なものである」が65.1%。
他には「葬儀は遺族のために行う儀式である」が7.8%となっています。
年代別からみた葬儀に対する考えを見てみると、年代が高くなるにつれて「葬儀は故人の冥福を祈る宗教的なものである」という考えが強く、60代以上では32.6%になっています。
しかしながら、各年代とも「葬儀は故人とのお別れをする慣習的なものである」が最も多くなっています。
性別から見てみると、男性、女性ともほとんど差が見られませんでした。
「ご家族の葬儀を行う場合について」の質問に対しては、最も多かった答えが
「葬儀は故人の遺志を反映したものにしたい」というもので、約半数の48.5%でした。
次いで「葬儀は普通に行えればよい」が35.8%、
「葬儀は遺族の納得できるようにしたい」が14.3%でした。
性別から見ると、男性は「葬儀は故人の遺志を反映したものにしたい」がやや減少し46.3%となります。
反対に女性は「葬儀は故人の遺志を反映したものにしたい」が高くなり59.6%でした。
これを見ると女性の方が故人の遺志を反映したいという考えが強いようです。
年代別で見ると、55~59歳だけは「葬儀は普通に行えばよい」が最も高かった以外、各年代とも「葬儀は故人の遺志を反映したものにしたい」が最も多いという結果でした。
「ご家族の葬儀の規模について」の質問では、最も多かった答えが
「あまりお金をかけずに親しい人たちだけで行いたい」が約半数の49.5%でした。
次いで「多少のお金はかかっても、普通に行いたい」が44.6%でした。
「お金をかけてでも立派にしたい」は2.3%しかありませんでした。
性別から見ると、男性は「多少のお金はかかっても、普通に行いたい」が最も多く47.9%でした。
女性は「あまりお金をかけずに親しい人たちだけで行いたい」がかなり高くなり66.0%でした。
「多少のお金はかかっても、普通に行いたい」は27.7%しかなく、「お金をかけてでも立派にしたい」という意見はありませんでした。
この結果から、女性の方が葬儀に対して費用をかけたくないという考えが強い傾向がみられます。
年代別に見てみると、45~49歳で「多少のお金はかかっても、普通に行いたい」が52.1%で最も高かった以外は、各年代とも「あまりお金をかけずに親しい人たちだけで行いたい」が最も多くなっています。
「お金をかけてでも立派にしたい」という意見は、50~54歳、55~59歳、60~64歳の高い年代で少ないながら見られました。
「ご自分の葬儀の規模についてどう思いますか」の質問では、
「あまりお金をかけずに親しい人たちだけで行いたい」が最も多く、61.6%でした。
次いで「多少のお金はかかっても、普通に行いたい」が26.4%でした。
この結果を見ると、自分の葬儀は、家族の葬儀より簡素で良いという考えが多いようです。
性別から見ると、男性も女性も「あまりお金をかけずに親しい人たちだけで行いたい」が最も多く61.5%と61.7%でした。
男性の場合、次いで「多少のお金はかかっても、普通に行いたい」が30.7%であるのに対し、
女性は「行って欲しくない(家族だけで葬儀を行ってほしい)」が34.0%と次いで高い結果になりました。
ここでも女性の方が葬儀に対し簡素で良いという考えが強いことがみられます。
年代別にみた自分の葬儀の規模を見てみると、各年代とも自分の葬儀は家族の葬儀より簡素でかまわないという意見が多いです。
特に若い世代ほど、自分の葬儀は簡素で良いという考えが強くなる傾向にあります。
「ご自分の葬儀形式についてどう思いますか」の質問では、
「形式にとらわれない形の葬儀を行ってほしい」が最も多く、39.1%でした。
次いで「家族だけで火葬を行ってもらえれば、その他は行う必要がない」が29.7%、
「伝統的な形式で行ってほしい」が27.0%でした。
性別から見ると、男性は「形式にとらわれない形の葬儀を行ってほしい」が最も多く38.5%。
女性は「家族だけで火葬を行ってもらえれば、その他は行う必要がない」が最も多く46.8%。
次いで男性は「伝統的な形式で行ってほしい」が30.7%、「家族だけで火葬を行ってもらえれば、その他は行う必要がない」が26.1%でした。
女性は「形式にとらわれない形の葬儀を行ってほしい」が44.7%で、「伝統的な形式で行ってほしい」は8.5%しかみられず、男性よりもかなり低い数字になっています。
女性の方が葬儀に対して伝統的な形式に拘らない傾向が強く、家族だけでの葬儀でもかまわないという考えも強い傾向です。
年代別から見てみると、55~59歳で「家族だけで火葬を行ってもらえれば、その他は行う必要がない」が37.2%で最も高かった以外は、各年代とも「形式にとらわれない形の葬儀を行ってほしい」が最も高くなっています。
「伝統的な形式で行ってほしい」は年代が高くなるにつれて高くなる傾向が見られますが、最高でも60~64歳の30.5%しかありませんでした。
伝統的な形式にとらわれず、近親者だけで行いたいという意向が増えてきていることが、「直葬」や「家族葬」が増えてきている要因のひとつであると考えられます。
わたくしども、ESSではご当家様のご意向に沿ったご葬儀の提案をいたします。
直葬・家族葬に限らず、様々なお見送りの形があります。
是非、一度、事前相談なさってください。
今は、ご自身の葬儀は自分でプロデュースする時代です!
ご参考までに・・・
家族葬 奈良 ESS